韓紙(ハンジ)とは?









みなさんが、日常的に使っている紙は、どのような紙でしょうか?

新聞や雑誌などの出版物やノート、コピー用紙、ティッシュペーパー、チリ紙など、
多くの紙製品がありますが、これらの紙製品のほとんどは、木を細かく刻んだ木材パルプを
原料とする紙が使われています。私たちの生活に便利で、とても身近な紙製品ですが、
このパルプ紙の登場は、1800年代後半という、比較的新しいものなのです。




では、それ以前の紙は、どのような紙を使っていたのでしょう?

ヒント パルプ紙を『洋紙』というのに対して…


正解は、和紙です。言わずと知れた古くから伝わる日本の伝統的な紙ですが、そもそものルーツは、
古代中国。紀元前2世紀頃に発明され、105年に後漢の祭倫が、技術改良したという説が一般的です。
応神天皇16(285)中国系百済人の王任が『論語』と『千字文』という書物として、日本に紙を
持ち込み、宣化3年(538年)、写経に必要な紙の生産技術も、仏教と共に、伝わったとされています(諸説あり)。

※『千字文』・・・四言絶句の漢詩&習字のお手本


一方の韓国では、どうだったかと言うと、高句麗の小獣林王時代、372年に
やはり、仏教と一緒に製紙技術が伝わったとされています。 主原料は、楮(こうぞ)
韓国独自の発展をとげ、韓国在来の紙ということで、韓紙(ハンジ)と呼ばれています。





コメント